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副業ポートフォリオの作り方|実績ゼロでも掲載できる制作例

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最終更新日:2026年8月27日

副業案件へ応募しようとしても、「実績やポートフォリオをご提示ください」と書かれているのを見て、応募を諦めてしまう人は少なくありません。

しかし、ポートフォリオに掲載できるのは、報酬を受け取って制作した成果物だけではありません。架空の依頼を想定した自主制作、個人ブログ、練習用の動画、自作ツールなども、区分を正しく表示すればスキルを示す材料になります。

実績ゼロの人は、応募したい仕事に近い自主制作を3点用意し、制作目的・担当範囲・作業時間・使用ツール・制作工程をセットで掲載してください。

作品数を増やすことより、「この案件を任せた場合に何ができるのか」を発注者が短時間で判断できる構成にすることが重要です。

この記事では、2026年8月に公開されていた募集案件の比較、検索上位記事の調査、独自の制作コスト計算を基に、実績ゼロから副業用ポートフォリオを作る方法を解説します。

実績ゼロでもポートフォリオは作れる

ポートフォリオは過去の受注件数を並べる場所ではなく、これから依頼された仕事を再現できることを示す営業資料です。

ランサーズの公式ガイドでも、クライアントが提案者のプロフィールを確認する際、ポートフォリオを特に重視すると説明されています。

ただし、自主制作を実案件のように見せてはいけません。作品ごとに次の区分を明記します。

区分表示例掲載時の注意
自主制作自主制作・架空案件実在企業から依頼されたように見せない
スクール課題○○講座の課題として制作教材や素材の公開条件を確認する
個人活動自分のブログ・SNS用に制作自分で担当した範囲を記載する
実案件○○業界の依頼で制作クライアントから掲載許可を得る
チーム制作3名で制作・担当は動画編集自分の担当部分だけを明示する
掲載不可の実績金融メディアの記事構成と執筆を担当会社名や成果物を無断公開しない

自主制作では、売上やアクセス数を作り話で追加しないことも重要です。「クリック率20%改善」のような成果は、実測していなければ掲載できません。

代わりに、「商品ページへの移動を増やすことを目的に設計した」のように、目的として記載してください。

公開募集6件を比較して分かった採用側の確認項目

採用側が見ているのは作品の見栄えだけではなく、案件との近さ、使用ツール、担当範囲、納期、対応可能量です。

2026年8月14~25日にクラウドワークスへ掲載された6件を確認しました。応募者数は確認時点の数値であり、募集終了までに変わる可能性があります。

募集内容報酬表示応募者÷募集人数ポートフォリオ以外の確認項目
Webライターテスト550円196÷55=約3.6人得意分野、今後の活動方針、納期対応
デザイン制作月額5万円5÷2=2.5人Photoshop・Canvaなどのツール、修正対応
Webサイト制作5万5,000円30÷1=30人Figma、コーディング、上流工程、日中の連絡
ビジネス動画編集完成1分600円13÷1=13人最も近い作品とその理由、使用ソフト、月間本数
SNS運用・動画編集時給1,000~2,000円1÷1=1人自分が編集した動画、担当範囲、継続可能期間
YouTube動画編集15分未満1万2,000円10÷3=約3.3人CTA編集、Premiere Pro、初稿日数、対応本数

6件すべてで、ポートフォリオまたは制作実績が要求・歓迎されていました。さらに4件では具体的な使用ツールが示され、6件すべてに納期、稼働時間、連絡、継続期間のいずれかの条件がありました。

応募者数を募集人数で割った値は1~30人、中央値は約3.4人です。ただし、職種、報酬、応募条件が異なる小規模な調査なので、クラウドワークス全体の競争率を示すものではありません。

ここから分かるのは、豪華な作品を無差別に並べるのではなく、応募先と同じ成果物・ツール・納期を再現できる作品を優先すべきだということです。

検索上位10記事を比較して分かった不足点

上位記事で詳しく説明されている基本構成に加え、本記事では「案件との一致率」「制作費の回収件数」「公開範囲」「応募後の検証」まで数値化します。

2026年8月26日、「副業 ポートフォリオ 作り方」「実績ゼロ ポートフォリオ 制作例」などで上位に表示された主要10記事を調査しました。検索結果は日時や利用環境で変わるため、固定された順位ではありません。

自己紹介、作品紹介、自主制作、使用ツール、著作権などの基本項目は、多くの記事で解説されています。一方、次の4項目を独立した数値管理の手順として説明した記事は、調査対象10記事では確認できませんでした。

本記事で追加した独自要素調査した10記事での確認数読者への効果
募集要項との一致率を5項目で計算0件応募ごとに出す作品を選びやすくなる
制作時間を金額に換算して回収件数を計算0件作り込みすぎを防げる
公開版と限定共有版の二層構造0件守秘義務や無断転載のリスクを下げられる
10件応募ごとの反応記録0件感覚ではなく数字で改善できる

これは「ほかの記事に価値がない」という意味ではありません。本記事では、一般的な作り方を、実際の案件応募で運用しやすい形へ拡張しています。

最初に作るポートフォリオの完成形

最初から大規模な専用サイトを作る必要はなく、1ページに自主制作3点と受注条件をまとめれば応募を始められます。

最初のポートフォリオは、次の順番で構成します。

順番項目記載内容
1肩書き「Webライター」「YouTube動画編集者」など、受けたい仕事を一つに絞ります。
2対応できる仕事構成作成、執筆、バナー制作、動画編集などを具体的に記載します。
3最も近い制作例応募したい案件に最も近い作品を最初に載せます。
4隣接する制作例同じスキルを別の用途で使った作品を載せます。
5改善・運用例ビフォー・アフター、作業手順、更新計画などを見せます。
6使用ツール実際に操作できるツールだけを記載します。
7稼働条件週の稼働時間、連絡できる時間、初稿までの日数を記載します。
8問い合わせ方法クラウドソーシングのプロフィールや連絡先を載せます。

    「初心者ですが頑張ります」では、発注後の姿を判断できません。「平日は20~22時に連絡可能で、3,000文字の記事は構成確定後5日以内に初稿を提出できます」のように、確認可能な条件へ置き換えます。

    副業ポートフォリオを作る8つの手順

    作品を先に作るのではなく、募集要項を調べてから制作内容を決めることが、無駄な練習を減らすポイントです。

    1.応募したい募集を10件集める

    クラウドワークスやランサーズで、今後応募したい仕事を10件保存します。

    次の項目を表にしてください。

    確認項目記録する内容
    成果物記事、バナー、長尺動画、LPなど
    対象経営者、子育て世帯、若年層など
    目的認知、資料請求、商品購入、情報提供など
    使用ツールWordPress、Figma、Premiere Proなど
    納品形式Googleドキュメント、MP4、Figmaなど
    納期素材受領から何日か
    対応量月何本、週何時間か
    応募時の提出物URL、担当範囲、見積もりなど

    10件のうち6件以上に共通する条件があれば、最初の制作例へ反映します。

    2.3種類の架空依頼書を作る

    作品を作り始める前に、依頼内容を自分で定義します。

    • 作品1:応募したい仕事へ最も近い制作例
    • 作品2:別の対象や形式にも対応できることを示す制作例
    • 作品3:改善提案、運用、確認工程まで示す制作例

    たとえば動画編集なら、「好きな演出を全部入れた動画」ではなく、「経営者向けの落ち着いた解説動画を5営業日で納品する」という条件を決めます。

    3.実際の納期を想定して制作する

    練習だからといって無期限に作り込むと、実案件で再現できる制作速度が分かりません。

    作業開始と終了時刻を記録し、リサーチ、制作、確認、修正にかかった時間を分けます。完成後は、使用素材の出典やライセンスも一覧にします。

    4.完成品だけでなく制作工程を残す

    発注者が確認したいのは、「偶然よいものができたのか」「同じ品質を再現できるのか」という点です。

    次の3層を残してください。

    • 成果物:完成した記事、画像、動画、プログラム
    • 制作工程:構成案、ラフ、絵コンテ、修正前後、テスト結果
    • 業務条件:所要時間、使用ツール、納品形式、対応可能量

    ランサーズも、完成品だけでなくラフや絵コンテなどの制作工程を掲載できる仕組みを提供しています。

    5.募集要項との一致率を計算する

    本記事では、応募時に提示する作品を次の5項目で選びます。

    • 成果物の形式が同じ
    • 対象業界・読者が近い
    • 制作目的が近い
    • 使用ツール・納品形式が同じ
    • 担当範囲・納期が近い

    一致率=一致した項目数÷5×100

    たとえば、経営者向けのYouTube解説動画案件へ応募する場合は次のようになります。

    制作例成果物対象目的ツール範囲・納期一致率
    経営者向け解説動画11111100%
    旅行Vlog1001040%
    縦型の商品広告0001140%

    100%の作品を最初に提示し、ほかの作品は補足に回します。

    目安として80%以上を第一候補、60~79%を補足、60%未満を原則非表示とする方法があります。ただし、この基準は本記事で提案する管理ルールであり、採用を保証する統計ではありません。

    6.作品カードを作る

    作品ごとに、次の情報を同じ順番で記載します。

    項目記載内容
    作品名架空の会計ソフト比較記事
    区分自主制作・架空案件
    想定した依頼個人事業主向けメディアに掲載する3,000文字の記事
    対象読者初めて会計ソフトを選ぶ副業会社員
    制作目的3製品の違いを整理し、読者が自分に合う製品を選べるようにする
    担当範囲一次情報の調査、構成、本文、比較表、校正
    制作時間調査2時間、構成1時間、執筆3時間、確認1時間
    使用ツールGoogleドキュメント、スプレッドシート
    AIの使用見出し案の洗い出しに使用。製品情報と料金は公式サイトで再確認
    素材・権利文章と表は自作。画像は不使用
    実際の成果自主制作のため、アクセス数や売上実績はなし
    確認してほしい点公式情報を同条件で比較し、選び方まで落とし込んだ点

    7.公開前に第三者環境で確認する

    自分のアカウントへログインしている状態では閲覧できても、発注者からは見られない場合があります。

    • シークレットウィンドウで開けるか
    • スマートフォンでも読めるか
    • 閲覧権限を要求されないか
    • 動画や画像が重すぎないか
    • リンク切れがないか
    • 氏名、住所、メールアドレスなどが映っていないか

    以上を確認してください。

    8.完成を待たずに応募を始める

    3作品がそろったら応募を始めます。4作品目を作る前に、実際の募集へ10件応募し、反応を確認するほうが効率的です。

    提案文の書き方は、関連記事のクラウドワークス・ランサーズの提案文テンプレートで詳しく解説しています。

    実績ゼロでも掲載できる職種別の制作例

    架空案件では、完成品だけでなく「誰の何を解決するために作ったか」を説明できる題材を選んでください。

    職種制作例1制作例2制作例3
    Webライター公的資料を基にした制度解説3製品の比較記事自分の記事のリライト前後
    Webデザイナー架空サービスのLPファーストビュー広告バナー3サイズ読みにくい自作ページの改善案
    動画編集60秒のビジネス解説動画30秒の縦型商品紹介素材から完成までの編集前後
    SNS運用7日分の投稿計画画像投稿3点コメント対応と確認手順
    Web制作架空店舗のレスポンシブサイト問い合わせフォーム表示速度やアクセシビリティの改善
    プログラミング小規模な業務管理ツールCSV整形ツールテストコードとREADME
    オンライン事務架空の請求管理表会議日程調整の手順書問い合わせ返信テンプレート
    資料作成既存資料を想定した改善前後5枚の営業資料表とグラフの作成例

    Webライターの制作例

    Webライターは、得意なテーマだけでなく調査方法を示します。

    公式サイト、官公庁資料、論文などの出典を記載し、事実と自分の意見を分けてください。タイトル、想定読者、文字数、担当範囲、制作時間も載せます。

    個人ブログがある場合は、その記事を制作例として利用できます。実際に、20年間の専業主婦経験を経てWebライターになった人が、活動初期にブログを実績として提示した事例も紹介されています。

    Webデザインの制作例

    実在企業のロゴや商品を無断使用するより、架空の店舗やサービスを設定するほうが安全です。

    「架空のコーヒー定期便」「架空のオンライン英会話」などを題材にし、対象、目的、配色、文字サイズ、誘導先を説明します。

    見栄えのよい画像1枚だけでなく、PC版とスマートフォン版、使用したグリッド、修正前後も掲載すると再現性を示せます。

    動画編集の制作例

    応募したい動画の形式に合わせて、長尺、ショート、広告、解説などを分けます。

    カット、テロップ、BGM、効果音、色調整、サムネイルのうち、どこまで自分が担当したかを明記してください。素材を配布サイトから入手した場合は、ポートフォリオ公開を認める利用条件か確認します。

    SNS運用の制作例

    実績ゼロの段階で、フォロワー増加数や売上を証明することはできません。架空の数値を作るのではなく、投稿計画と判断根拠を示します。

    • 想定する顧客
    • 投稿の目的
    • 1週間の投稿テーマ
    • 投稿画像と文章
    • コメントへの対応方針
    • 確認する指標
    • 改善案を決めるタイミング

    この一式があれば、画像制作だけでなく運用を考えられることを示せます。

    プログラミング・Web制作の制作例

    ソースコードだけでなく、README、操作方法、テスト結果、既知の制限を掲載します。

    処理時間を掲載する場合は、自分のテスト環境とデータ件数を明記してください。「CSV1,000行を自分のPCで3回実行し、中央値1.8秒」のような実測値なら、自主制作でも数値として掲載できます。

    オンライン事務の制作例

    事務系の仕事でもポートフォリオは作れます。

    架空の顧客情報を使った管理表、入力規則、重複確認、請求漏れのチェック方法などを見せてください。実在する氏名、住所、注文情報は使用しません。

    作品は3点と10点のどちらがよいか

    副業の初回応募では、関連性の低い10点より、応募案件に近い3点を優先するほうが制作時間を抑えられます。

    ポートフォリオの記事によって、推奨する作品数は異なります。

    • クラウドワークス運営メディア:Webライターは、まずサンプル記事3本
    • Tayori:一般的な目安として5~10点
    • マイナビクリエイター:転職用ポートフォリオは10~20作品程度

    数字が違うのは、応募方法と目的が異なるためです。面接で全体の作風を見せる転職用資料と、特定の副業案件へURLを添える資料を同じ作品数で考える必要はありません。

    次の条件で、制作時間を独自に計算します。

    • 1作品の制作時間:3時間
    • ページ作成時間:3作品版は2時間、10作品版は3時間
    • 自分の時間価値:1時間1,500円
    • 1案件から残る金額:4,500円と仮定
    構成合計時間時間を金額換算回収に必要な案件数
    3作品3時間×3点+2時間=11時間1万6,500円1万6,500円÷4,500円=約4件
    10作品3時間×10点+3時間=33時間4万9,500円4万9,500円÷4,500円=11件

    これは市場平均ではなく、作り込みすぎを防ぐための試算です。自分の制作時間と目標時給に置き換えてください。

    10作品に増やすことで受注率が大きく上がる根拠があるなら、追加制作にも意味があります。しかし、まだ応募していない段階では効果を測れません。最初は3作品で応募し、不足を指摘されたときに追加する方法が現実的です。

    ポートフォリオを作るサービスの比較

    最初の案件を取ることが目的なら、デザインの自由度より、更新のしやすさとURLの開きやすさを優先してください。

    作成方法向いている人長所注意点
    クラウドソーシング内初めて応募する人登録後すぐ使える別サービスの営業には使いにくい
    Notionライター、事務、複数職種短時間で更新しやすいデザインの自由度は高くない
    Canva Webサイトデザイン、動画、SNS視覚的にまとめやすい装飾を増やしすぎると作品を探しにくい
    Google Sites複数ページへ整理したい人コード不要で作成できる細かなデザイン調整には向かない
    WordPressライター、Web制作者記事と実績を一体化できるサーバー管理や更新が必要
    PDF営業先ごとに内容を変えたい人相手に合わせて編集しやすい更新後に古いファイルが残りやすい
    GitHubエンジニアコードと更新履歴を示せる非技術職の担当者には説明が必要

    Notionの無料プランでは複数のNotion Sitesを公開でき、1つの「notion.site」ドメインを取得できます。Canva Freeでは、無料ドメイン上に最大5つのWebサイトを公開でき、公開設定ではパスワード保護も選択できます。

    すでにWordPressブログを運営している場合は、新しいサービスを契約せず、固定ページへポートフォリオを作る方法もあります。

    公開版と限定共有版を分ける

    ポートフォリオは一つにまとめず、誰でも見られる公開版と、応募先だけへ渡す限定共有版に分けると情報管理がしやすくなります。

    公開版に載せるもの

    • 自主制作3点
    • 公開許可を得た実績
    • 対応業務
    • 使用ツール
    • 稼働時間
    • 問い合わせ先

    限定共有版に載せるもの

    • 公開範囲を限定する許可を得た実績
    • 詳細な制作工程
    • 修正前後の比較
    • 応募企業に合わせた説明
    • 必要に応じて匿名化した実績資料

    ただし、パスワードを付ければ無断掲載してよいわけではありません。契約や守秘義務で公開を禁止されている成果物は、限定ページにも掲載できません。

    過去事例とプラットフォームの変化

    過去の事例を見ると、最初から有名企業の実績を持つことより、自分で作った成果物を営業資料へ変えることが出発点になっています。

    2024年に公開されたWebライターへのインタビューでは、20年間専業主婦だったため特別な職歴がなかったものの、活動初期には自分のブログを実績として提示して応募したと説明されています。

    これは一人の経験であり、「ブログを作れば必ず受注できる」ことを証明する事例ではありません。ただし、報酬を受け取った実績がなくても、自分の成果物を判断材料として提示できることは分かります。

    また、ランサーズは2023年にポートフォリオ機能を更新し、1件につき最大10ファイル、動画・音声、ラフや絵コンテなどの制作工程を登録できるようにしました。AIを利用して制作したか申告する項目も追加されています。

    ここから、完成品だけでなく制作工程やAI利用の透明性も判断材料になっていると推測できます。

    ポートフォリオに関する反論を検証する

    自主制作には限界がありますが、実績ができるまで何も提示しない状態より、できることとできないことを正確に示す材料になります。

    よくある主張検証結果
    実案件でなければ意味がない顧客対応や売上成果は証明できないが、制作スキル、調査方法、作業速度は示せる
    作品数は多いほどよい関連性の低い作品が増えると、確認に時間がかかり、得意分野が伝わりにくくなる
    おしゃれな専用サイトが必要多くの案件ではURL、作品の近さ、担当範囲、納期などのほうが直接的な判断材料になる
    最初は無償で実案件を作るべき契約前に仕事を完成させると、採用されず成果物だけ利用されるリスクがある
    AIを使ったことは隠したほうがよい募集側のルールに従い、使用工程と人が確認した範囲を説明するほうが安全
    自分が作った作品なら自由に公開できる著作権譲渡、守秘義務、共同制作、素材ライセンスなどで公開できない場合がある

    ランサーズの公式ガイドでは、仮払い前にロゴやプログラムなどの実作業を行わず、提案と見積もりだけにするよう注意しています。応募専用の新作を無償で完成させる前に、契約、報酬、利用範囲を確認してください。

    著作権・守秘義務で確認すること

    クライアント案件を掲載するときは、「自分が作ったから公開できる」と判断せず、契約と掲載許可を確認してください。

    文化庁のクリエイター向け解説では、作品の利用を考える際、依頼制作か、制作時にどのような約束をしたか、共同制作かを確認する重要性が説明されています。

    公開前に次の項目を確認します。

    1. 契約書に著作権譲渡や秘密保持の条項がないか
    2. ポートフォリオへの掲載許可を文書で得ているか
    3. 会社名、顧客情報、売上データを出してよいか
    4. 写真、音楽、フォント、テンプレートを再公開できるか
    5. チーム制作の場合、自分の担当範囲を説明しているか
    6. 生成AIへ機密情報を入力していないか
    7. AI生成素材の利用条件が応募先のルールと合っているか

    掲載許可が得られない場合は、「不動産会社のSEO記事を構成から入稿まで担当」のように、許可された範囲で匿名実績を記載する方法があります。

    10件応募ごとにポートフォリオを改善する

    ポートフォリオの評価は自分では決められないため、10件応募するごとに返信率・テスト移行率・契約率を記録します。

    記録項目内容
    応募日提案を送った日
    案件職種と成果物
    提示した作品作品名とURL
    一致率5項目による計算結果
    返信あり・なし
    テスト進んだ・進まなかった
    契約成立・不成立
    判明した理由予算、経験、納期など
    次に直す点作品、説明、提案文など

    計算式は次のとおりです。

    • 返信率=返信件数÷応募件数×100
    • テスト移行率=テスト件数÷返信件数×100
    • 契約率=契約件数÷応募件数×100

    たとえば10件応募して返信3件、テスト2件、契約1件なら、返信率30%、テスト移行率約66.7%、契約率10%です。

    ただし、10件は少数なので、作品の効果だけを断定できません。報酬、募集人数、応募時期、提案文も結果に影響します。一度にすべてを変更せず、作品の並び順や説明文など、一項目ずつ修正してください。

    低単価案件を続けても収入が伸びない場合は、クラウドソーシングは稼げない?低単価案件から抜け出す方法も参考にしてください。

    この方法で読者の行動はどう変わるか

    この方法の目的は、受注を保証することではなく、制作・応募・改善のどこで止まっているかを判断できる状態にすることです。

    従来の進め方本記事の方法期待できる変化
    とりあえず好きな作品を作る募集10件を確認してから作る案件とのずれを減らせる
    10作品完成まで応募しない3作品・11時間のモデルで開始応募開始を早められる
    一番きれいな作品を送る5項目の一致率で選ぶ応募先に近い作品を提示できる
    完成品だけを載せる工程と業務条件も載せる再現性と対応範囲を伝えられる
    すべて一般公開する公開版と限定共有版に分ける情報管理をしやすくできる
    採用されない理由を想像する10件ごとに反応を記録する改善点を絞りやすくなる

    副業ポートフォリオに関するよくある質問

    迷った場合は、「発注者が仕事を依頼する前に確認したい情報か」「事実として証明できるか」の2点で掲載を判断してください。

    実績ゼロの場合、作品は何点必要ですか?

    最初は、応募したい案件に近い自主制作3点を目安にしてください。実際の反応を確認してから追加します。

    スクールの課題を掲載してもよいですか?

    教材、テンプレート、素材の公開条件を確認し、「スクール課題」と明記してください。講師の見本をそのまま再現しただけでは、自分の判断力を示しにくくなります。

    模写作品を掲載してもよいですか?

    第三者の作品を模写した場合は、原則として営業用の主要作品にしないほうが安全です。公開の可否を確認し、少なくとも自分のオリジナル作品のように表示してはいけません。

    ChatGPTや画像生成AIを使った作品も掲載できますか?

    利用したツール、使用した工程、人が確認・修正した範囲を説明してください。応募先がAI利用を禁止している場合は、そのルールに従います。

    顔写真や本名は必要ですか?

    必須ではありません。ペンネームで受けられる案件もあります。ただし、契約や本人確認では正式な氏名が必要になる場合があります。

    クライアントの許可が得られない実績はどうしますか?

    成果物を公開せず、許可された範囲で業界、成果物、担当範囲、制作期間だけを匿名で記載します。契約上、それも禁止されている場合は掲載しません。

    自分のサイトを作らないと応募できませんか?

    必須ではありません。クラウドソーシング内のポートフォリオ、Notion、Canva、PDFなどでも提示できます。まずは発注者がログインせず閲覧できる形式を優先します。

    まとめ

    実績ゼロの段階では、受注実績を装うのではなく、応募案件に近い自主制作3点と、制作工程・担当範囲・納期・使用ツールを正確に示してください。

    副業ポートフォリオは、一度完成させて終わる作品集ではありません。

    募集要項を調べて制作し、案件との一致率を確認して応募し、10件ごとに反応を記録します。実案件を受注できたら、掲載許可を確認したうえで自主制作と入れ替えていきます。

    最初の目標は、完璧なサイトを作ることではありません。「この仕事なら、この範囲を、この方法と日数で対応できます」と証明できる状態を作ることです。

    関連ページ

    ポートフォリオ完成後は、案件選びと提案文まで一続きで準備すると応募時に迷いにくくなります。